1949-04-28 第5回国会 参議院 本会議 第20号
政府の説明によりますると、國鉄特別会計の独立採算を二十四年度において強行するため、十二万人の整理、経費の節約、不用物品の拂下げをして、且つ又尚約二百三十億の赤字が残るものとして、この赤字を旅客運賃の六割値上によつて補填しようといたしておるのであります。
政府の説明によりますると、國鉄特別会計の独立採算を二十四年度において強行するため、十二万人の整理、経費の節約、不用物品の拂下げをして、且つ又尚約二百三十億の赤字が残るものとして、この赤字を旅客運賃の六割値上によつて補填しようといたしておるのであります。
國鉄特別会計二十四年度予算は、経済九原則の要請に基きまして、総合予算均衡の見地から、過剩人員の整理、諸経費の削減、保有財産の賣却等の措置によりまして、独立採算制の確立を企図しておることは理解ができるのでありますが、これらの措置を講じて行きましても尚且つ生ずる二百三十億の赤字に対して、旅客運賃の値上げを以て補填せんとすることには絶対反対をせざるを得ないのであります。
その他この第三十六條の條文によりますと、國有鉄道に対しましては、これは先ほど來の公述人が繰返して述べられたところでありますが、今後とも公共企業会計法が制定されるまでの間は、現在の國鉄特別会計法、國有財産法等が從來通り適用されることになつておりますが、これでは人事、経理について、從來通りの官廳的な制的を受けることになりまして、何のために本法案を提出したかさつぱりわからないことになりますから、本來でありますならば
それが國鉄三倍半というようなことになるのでありまするが、本当に國鉄特別会計の独立を図る意味におきましては三倍半では足りないのであります。三倍半であがる收入は焼く二百二十億でございます。然るに先刻申上げました石炭だけでも八十数億、又その他の物價の昂騰によりまして、修繕費その他のものの値上りもやはり八十億を超す程度になります。